「人生の転機は、なんといってもビューティーペアに出会ったこと」
一般的には、ライオネス飛鳥選手というと、極悪同盟と戦う正統派レスラーという印象が強い。しかし、復帰後の飛鳥さんは、身体を張るようなコードコアマッチもこなすヒールとしてリング上で活躍した。当時を振りかえると「最初は戸惑ったけれど、病気もしたし失うものはない。そこで覚悟を決めたのが転機です」と語る。
「人生の転機は、なんといってもビューティーペアに出会ったこと。第二の転機は、プロレスラーになって、長与千種と出会ったことのふたつですね。レスラーに復帰したときは、病気などもあって身体の調子も良くなかったし、プロレス界の時代も変わっていたのでけむたがられた。“このままフェードアウトしようかな”っていう言葉が頭をよぎったときに、もしもそこで引退をしてしまったら、いままでのレスラーとしてのライオネス飛鳥がなくなるって気づいた。
過去の経験が、まだプロレスを続けようという強い気持ちにつながっていったんです。そんな迷いがある中で、ヒールにならないかという話をもらった。そこで、悪役であるヒールに転向したときに、本当のプロレスラーになれました。レスラーは強いだけではなくて、感情の起承転結をお客さんに伝えるのが重要。復帰してヒールになったことで、プロレスの楽しさを改めて学べました。そこで、ヒールになって本当に良かったなって思いました」