「不夜城」を追いかけるのと同じくらい興奮したパパラッチ体験
夜にチームを組み、事件・事故などの映像をカメラで撮影してテレビ局に売るインドネシアで体験したパパラッチのアルバイト。ここでした経験はとても楽しかったんだとか。
「最初はインドネシアの政治家の汚職の張り込みをやらされたんですが、政治用語が難しすぎてよく分からない(笑)師匠も“あんまり意味ないね”って言いだす始末で。そのあとに行った麻薬の一斉取り締まりとか、密輸船の張り込みとかは刺激的でした。
あ、でも、上半身裸の男に鎌で追いかけ回された時が、最も全身が熱くなったかもしれません。警察官に追われた若いギャングみたいなのが、車で逃げてパパラッチカーと、カーチェース状態になったんですけど諦めたのか突進してきて。鎌で襲ってきた時はハチャメチャで……。興奮しちゃいました。」
5月に放送された特番では、この「ジャカルタのパパラッチ仲間」と久々に再開。彼らの活躍も放送された。
とにかく生き生きとジャカルタでのパパラッチ経験について語るプジョルジョさん。思えば「不夜城」を追い、街頭インタビューにこだわる彼のテレビマンとしての原点は、この時のパパラッチ経験で培われた部分も大きいのかもしれない。
(取材/文 鎮目博道)
■プロフィール
大前プジョルジョ健太(おおまえ・プジョルジョ・けんた)
TBSテレビ ディレクター。1995年4月11日大阪府大阪市生まれ。法政大学社会学部社会学科卒業後、TBSに入社。『あさチャン!』など朝の情報番組を1年間担当した後に報道局経済部へと異動。『ラヴィット!』『サンデー・ジャポン』などの情報バラエティー番組を経て、入社5年目の22年春からは自身が立案した『不夜城はなぜ回る』を担当する。翌23年1月には優れたテレビ番組を表彰する「ギャラクシー賞」を受賞し話題を呼んだ。