甘いフェイスから繰り出す、しなやかなダンス。FANTASTICSのリーダーでEXILEも兼任している佐藤大樹さん。俳優としても活躍が続くなか、福島で馬と一緒にカメラに向き合った。福島に移住した実在の人々をモデルにしているドラマ『風のふく島』(テレ東系)で主演し、新たな役柄を切り開いた佐藤さんの人生におけるTHE CHANGEとは。【第2回/全3回】

佐藤大樹 撮影/冨田望 ヘアメイク/大木利保(CONTINUE) スタイリスト/平松正啓

 福島での撮影では、馬とすっかり仲良くなるほどに、明るく現場をリードした佐藤さん。「好きになったらとことん突き詰める性格ですが、飽き性なところもあるんです」と笑う。

「おすしが大好きなので、高校生のときに回転ずしのバイトをしていました。すごく楽しかったんですが、楽しいからってこのまま続けていても、社会人になったときに人生経験も乏しいまま、引き出しも増えないように思えて、2年で辞めてしまいました。引っ越しにレジ打ち、派遣……と、いろいろなバイトを経験しました」

 そんな中、16歳で出合ったダンスが、進路を決める第一歩になった。

「中学3年まではサッカーをやっていましたが、高校に入学したころは、やりたいことが見つかっていなかったんです。そんなとき、生で見たEXILEのライブに心を打たれました。
 20歳でEXILEになれなかったら諦めようと、4年でプロになるロードマップを描いていましたね。(ドラマ『風のふく島』で演じた役柄の)優神も、幼いころに相撲を諦めた過去があって、そこから大きな夢が見つかったところが僕と似ているのかもしれないと思います」