甘いフェイスから繰り出す、しなやかなダンス。FANTASTICSのリーダーでEXILEも兼任している佐藤大樹さん。俳優としても活躍が続くなか、福島で馬と一緒にカメラに向き合った。福島に移住した実在の人々をモデルにしているドラマ『風のふく島』(テレ東系)で主演し、新たな役柄を切り開いた佐藤さんの人生におけるTHE CHANGEとは。【第3回/全3回】

佐藤大樹 撮影/冨田望 ヘアメイク/大木利保(CONTINUE) スタイリスト/平松正啓

 昨年2024年は、恋愛ドラマ『瓜を破る~一線を越えた、その先には』(TBS系)で性体験のないアラサー女性に惹(ひ)かれていく人見知りな男性を演じ、サスペンスドラマ『降り積もれ孤独な死よ』(日テレ系)では刑事役で出演。一方で、今作のドラマ『風のふく島』(テレ東系)中村優神(ゆうしん)役のように、実在の人物をモデルにした作品を演じるのは初めてだった。

「南相馬市に移住し、馬を事業にしているモデルの方がいらしたので、まずその方の素の人柄を知ろうとしました。その方へのリモートインタビュー映像を見てみたら、その場で言ったさりげないひと言が台本でセリフになっていたりするんです。撮影現場でもお会いしたので、インタビュー映像をもとにいろいろ質問していたら“何でそんなことまで知っているんですか?”と驚かれるほどでした(笑)。
 そうするうちにお互いの緊張がほどけて、たわいのない会話の中から人柄を感じ取っていきました。お茶目な方で、馬にEXILEの曲も聴かせていたそうです(笑)」

©「風のふく島」製作委員会