『悪鬼のウイルス』のチームに出会えたのは本当に素敵なことだった

 形式的な言葉でまとめることはなく、しっかりと今の思いを伝えてくれる村重さん。まさに「薄っぺらいコメント」と厳しくマネージャーさんから言われて、言葉が届くには、を追い求めた村重さんだからこそ、という感じがする。

「今日もいろいろな取材でも“お芝居は今後どうですか?”と何回も聞かれて、どうしようって思って。でも“やりたい”って素直に言えない自分もいて、嘘をつくのも違うなと思っているので、まだわからない状況なんです、って答えてます。ただ、バラエティでも“いや絶対無理でしょ”ってことも結局やってきたので、結局はやりきるんじゃない、って思ってるところもあるんですけど。
 ただ、今回『悪鬼のウイルス』でこのチームに出会えたのは本当に素敵なことだったと思ってます。大変だったけど、演じれて良かったな、って。こんなに素敵な出会いがあるんだったら、もっともっといろんな作品に出るとさらに素敵な出会いがあるのかな、と思ったりもします。バラエティでは村重1本でやってるので、誰かになりきる、っていう初めての時間でしたし、日名子という役に向き合った日々は、自分にとってかけがえのない時間でした。何より自分ってこんなに頑張れるんだと思えた現場だったんですよね。新しい自分を発見できたという意味では、この作品に関われてすごくよかったなって思っています」

村重杏奈(むらしげ・あんな)
2011年、HKT48の1期生オーティションに合格。父か日本人、母かロシア人というハーフアイドル、 家ではロシア語も話し日常会話も完へきにこなすというバイリンガル。2021年12月にHKT48を卒業。持ち前の明るい独特なポジティブなキャラクターを生かしてバラエティからワイドショーまで出演の幅を広げて活躍。またハーフならではの、容赦を生かしてモデルとしてもファッション誌やイベントでの活躍も注目が集まる。

(作品情報)
『悪鬼のウイルス』
プロデューサー:山本清史 監督・編集:松野友喜人 脚本:山本清史、小田康平 
VFX:Double Slit 音楽監督:Jun Goto
原作:二宮敦人「悪鬼のウイルス」(TO文庫刊)
主題歌:「アイのウイルス」高嶺のなでしこ(ビクターエンタテインメント)
2025年/日本映画/99分/スコープサイズ/5.1ch
©2025二宮敦人・TOブックス/映画『悪鬼のウイルス』製作委員会 
配給:イオンエンターテイメント PG-12
www.demon-virus.movie