いまでこそ身近なSNSツールを早くから取り入れていた
「新型コロナウイルス禍で、日本もそうした環境が急速に整ってきましたが、アメリカの田舎町では80代のご婦人もネットを自在に使っています。そうじゃないと買い物ひとつが難しいという理由もあるけど、日本で暮らす母との違いを感じますね。
実は、今朝もそれで口論になったばかり(笑)。私の代わりにLINEで電話をかけてほしいと頼んだら、スマートフォンがうまく扱えずかけられなかったんです。私もついイライラしてしまい、強い口調で言い返したら余計パニックになり……という悪循環。ここに来る途中まで、ひと言も口をききませんでした(笑)」
朗らかにお母様とのエピソードを披露し、周囲を和ませるアンナさん。2024年11月に乳がんの手術を受け、現在も闘病中だ。術後は、つらい副作用を伴う抗がん剤治療にも前向きに取り組んでおり、ご自身のInstagramでは、自らが経験したつらさや痛み、思いなども、包み隠さず発信している。
「病気のことを洗いざらい発信するのも、30年前の恋愛への開けっ広げな態度も、私にとっては同じというか。だから、ガンを公表することも怖くありませんでした。特に病気は隠しようがないんですよ。
最初の診断でステージ0や1だったら、しばらくは黙っていたのかな……。でも、なにかを偽ったり隠したりしながら話すのと、ありのままの自分の言葉で語りかけるのでは、相手に届くものが違うと思うんです。だからきっと、ステージ1でも公表していたでしょうね」
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