１９９０年代、人気ファッション雑誌『ＪＪ』の専属モデルとして華麗に活躍した梅宮アンナさん（以下、アンナさん）。昭和のスター俳優・梅宮辰夫氏とモデル出身のクラウディアさんが両親という、いまで言うところの生粋のセレブリティだ。
人目を惹（ひ）きつける天性の魅力を備えたアンナさんは、プライベートも注目を集め、特に恋愛遍歴で世間をにぎわせた。タレントとして活動を続ける中、２０２４年、ステージ３Ａの乳がんにかかっていることが発覚。同年８月に公表し、１１月に手術を受けた。そうした貴重な経験談をカンファレンスなどで話すほか、ＳＮＳでも赤裸々に思いを吐露し、多くの共感を集めている。激動の人生を歩み続けるアンナさんの“ＴＨＥ ＣＨＡＮＧＥ”に迫った。【第４回／全５回】
９０年代にトップモデルとしてファッション誌やテレビコマーシャルなどで活躍した梅宮アンナさん。飾り気のないチャーミングな人柄は、テレビのバラエティ番組でも引っ張りだことなった。
恋愛に悩み、ステップアップを夢見て大手芸能事務所を飛び出すも、現実は厳しかったと振り返る。心が折れかけそうになったときに、彼女のよりどころとなったのが、インターネットでの発信、交流だった。
「スターダストを辞め、仕事が思うようにいかなくなったとき、できないことばかりを考えると苦しいし、何も生まれないから、いっそのことなにか新しいことを始めようと思いました。
それが、ブログだったんです。もともとお手紙を書いたりするのが好きだったし、自分の気持ちを自分の言葉で表現できる場所ができたのはすごくよかったですね。海外に行く機会も多かったので、１５年くらい前から、世界中どこにいても誰とでもつながれるインターネットに、すごく可能性を感じていたというのもあります」
