今年で歌手デビュー30周年を迎える華原朋美さん。『I'm proud』をはじめミリオンヒットを連発した当時の思い出から、今だから語れる芸能界のウラ話まで……気になる話を直撃!【第1回/全2回】

華原朋美 撮影/小島愛子

――華原さんが歌手デビューしたのが1995年、21歳。時の流れを感じます。

「気づけば今年9月8日で30周年です。“華原朋美”になる前も活動していたので、それを含めると32年やっています」

――遠峯ありさ時代ですね。

「有名人になりたいという夢を持って、芸能界デビューしたんですけど、その頃はオーディションを受けては落ちるという毎日でした。そういう苦しいときも含め30年の間で、いろいろなことがありましたね」

――そんな中での歌手デビューのきっかけは?

「“仮歌さん”という、歌手の方がレコーディングする前の曲を、仮で歌う仕事をしていました。そのときは歌手になるつもりもなくて。歌うのは好きでしたけど、高校の帰りに、みんなでカラオケに行って、好きなアイドルの曲を歌うという程度でした」

――仮歌を小室哲哉さんが聞いて、「すごくいい声。誰?」と声がかかったんですね。

「そこから2年後にデビューすることになるんですが、ボイトレなどはしたことがなくて。与えられた曲とともに自分の喉を成長させていく、みたいな過程がありました」

――え! 『I'm proud』など、とんでもなくキーが高い曲もボイトレなし!?

「はい、レコーディングで初めて、そのキーを提示されて、“こんな歌、歌えるかな?”と思いながら歌えるまで歌い続けて、出るまで数日かかりましたね」