K-POPや美容のトレンドなど、さまざまなカルチャー発信地であり、世界中に影響を与える韓国。だが、日本では馴染み深い「グラビア」文化が根付いていないことを知っているだろうか。そんな不毛の地で、グラビアモデルとして表現し続ける女性がいる。ピョ・ウンジさん。アメリカの大学で会計学を学び、韓国の一流企業で会社員をしていた20代後半、日本のグラビア文化に出会ってしまったウンジさんのTHE CHANGEとは。【第4回/全5回】

"グラビアモデル”という肩書が存在しない国・韓国で、グラビアモデルの第一人者として活動するピョ・ウンジさん。昨年8月に世界配信させた韓国のインフルエンサーによるサバイバル番組『ザ・インフルエンサー』(Netflix)に出演した際、アメリカの大学を卒業したことと、現在の活動を始める前は投資関連会社に勤務していたという、キュートなヴィジュアルとはギャップのある経歴が明かされたが、アメリカ留学は中学2年生のときから始まったという。
昨年12月に出版したフォトエッセイ『もっと前へ、そして「その先」へーーピョ・ウンジはなぜグラビア不毛の地・韓国でグラビアモデルを始めたのか』では、アメリカのハイスクール入学年齢に合わせて14歳で単身ミシガン州に渡ったことが綴られている。
「それまで韓国の学校ではクラスの人気者みたいな存在で、友達がいつも周りにいて、みんなすごくフレンドリーにしてくれていました。でもアメリカではみんな個人主義といいますか、他人を気にしないんですよね。そういった人たちが多い中で、語学の勉強をしながら自分をアピールして友達を作ることに、最初はとても苦労しました。誰も助けてくれないから、いろいろなことを自分で学んでいくしかなかったんです」