山崎さんが自分らしくいられる役
「あまりそう思われないんですけど、僕は男4人兄弟で、かなり体育会系で育ってきたんです。いつも“プリンス”とかいろいろ言ってるので、どちらかというと柔らかくて姉妹がいそうですね、みたいなこと言われるんですけど、実は真逆なんです。
今の時代に合わないんですが、気合いを入れれば何でも乗り越えられる、と思ってしまうタイプ(笑)。そういう自分の根本って、かなり助六とリンクすると思うんです。助六を演じていると、イキイキと自分らしくいられる、本音に近い、みたいなところはあるのかもしれないです」
「地元の友達や家族は僕が助六に近いとわかってるところがあると思う」と笑う山崎さん。そのカラっとした明るさと力強さは確かに、と感じさせられる。
「7年前の『昭和元禄落語心中』のドラマのときに助六という役と出会って、この魅力的な作品の世界に触れて、いつかミュージカルにしたい、ミュージカルにしたら面白いものになるぞ、という思いが形になる。でも、単純に嬉しいなという話ではなく、ビジネスとしても絶対成功させなきゃいけない。
ブロードウェイでヒットしてる作品でやるような大規模の劇場でやらせていただくわけで、大変なことですよね。なおかつお客様にとって楽曲も未知の世界。どんな曲になるのかもわからない。そこに足を運んでいただくというのは簡単ではない。こんなチャレンジはない。でも、だからこそやりがいがあるし、わくわくしています。ぜひ、この新しいミュージカルの誕生を劇場で体感していただけたらなと思っています」

やまざき・いくさぶろう
1986年1月18日生。98年にアルゴミュージカル『フラワー』で主演に抜擢される。その後、07年『レ・ミゼラブル』にマリウス役で出演。11年4月には『モーツァルト!』での演技を評価され第36回菊田一夫演劇賞・演劇賞を受賞した。映像作品でも活躍を重ねており、2015年『下町ロケット』や20年のNHK連続テレビ小説『エール!』や21年の大河ドラマ『青天を衝け』、トークバラエティ番組『おしゃれクリップ』MCなど。最新出演舞台に、ミュージカル『昭和元禄落語心中』。
ミュージカル『昭和元禄落語心中』
東京公演:東急シアターオーブ
2月28日(金)~3月22日(土)
問い合わせ:梅田芸術劇場(10:00~18:00)【東京】0570-077-039
大阪公演:フェスティバルホール
3月29日(土)~4月7日(月)
問い合わせ:梅田芸術劇場 06-6377-3800(10:00~18:00)
福岡公演:福岡市民ホール・大ホール
4月14日(月)~4月23日(水)
問い合わせ:博多座 電話番号:092-263-5555(10:00~17:00)
公式サイト:https://rakugoshinju-musical.jp/