今回、登場してくれたのは乃木坂46の元メンバーで女優やモデルとしてマルチに活躍する堀未央奈さん。趣味だという一人旅の話から、恋をしたときの素顔まで、プライベートをとことん伺いました。【第2回/全2回】

堀未央奈 撮影/ImaTatsu

ーーアイドル時代に、ご自身の中で大きく変化したことはありますか?

「アイドル時代は、10代、20代前半という精神的にも未熟な時期じゃないですか。そのときに他人と比べられるという不安定なポジションにいたことで、強くならないと、と思わされ、人としての成長を促された時期でしたね」

ーー堀さんは乃木坂2期生で、先輩から、そういう姿勢も学んだのでしょうか。

「私が加入したときは、周りは1期生の先輩だらけ。グループの知名度も今ほどではなく、先輩たちも“これから頑張る”という時期で、急に入ってきた後輩を、どう扱ったらいいか分からない状況でした。私も自分のことで精いっぱいで、プラスその後は後輩も増えて気を遣う場面がたくさんあり、そういった日常が10年くらい続きましたね」

ーー鍛えられていますね……。その環境で学んだことは、ありますか?

「目上の方と一緒にエレベーターに乗るときは、同乗するスタッフさんが“大丈夫ですよ”と言ってくださっても、ずっとボタンのところで「開」「閉」を押しちゃいますね」

ーー乗ったエレベーターで堀さんが「開」を押していたら恐縮しまくりです(笑)。

「映画の話に戻りますが、今作のタイトルは『死に損なった男』です。「死ぬかと思った!」という出来事、ありますか?

「7〜8年前に仕事でタイへ行ったとき、動けないくらいの高熱が出ました」

ーー異国の地での高熱は怖いですね。

「そうなんです。車椅子で病院に連れて行っていただき、注射を打ったら良くなったんですけどね。もともと体調が良くないうえに気温差もあり、高熱につながったんだと思います。
 そういう経験もあってか、私、口癖が“いつ死ぬか分からない。明日、死ぬかもしれない”なんです。悩んでいる友達に“明日、死ぬかもしれないのに、そんなこと言ってるの?”って」