コントに挑戦することで得た、俳優としての新たな武器

──コントをやることで、どのような力がついたのでしょうか。

「ドラマの撮影と違って、毎日、短い舞台をやっているようなものだったんです。ドラマだったら、ロケに行って1シーンやったらそこで切り替わって、もう1回、ここのシーンからやりますって撮っていきます。
 コントは3分のものがあったら、その台本をまるまる覚えて、ぶっ通しで演じます。やりながら笑い声が入ってくるし、次のコントになれば、全部シチュエーションも変わります。セリフは覚えなきゃいけない、滑舌も気にしなくちゃいけない、とにかくいろいろ一気にやらなきゃならないし、何本もやるので、すごく集中力がつきました」

松下由樹 撮影/有坂政晴

 松下さんが演じたさまざまなキャラは、その振り切りぶりで人気となったが、その裏にはかなりの苦労があったのだ。

──いろいろなことを極めて短い時間でこなしていく。『ココリコミラクルタイプ』で得たものは大きかったですか?

「俳優としての瞬発力、それと基礎体力もついたと思います。一緒に演じる相手との間合いとか、銃弾が飛び交うようなセリフの応酬だったり。毎回、ピックアップされるキャラクターがあるんですけど、そのイメージ、特徴をつかんで週に1回、必ず何本か演じなければならなかったので」

──その経験が、いまに生きていると思いますか?

「あれがあったから、いまがあると言えますね」

 数多くの作品に出演し、さまざまな役を演じてきた松下さん。その活躍のベースには、『ココリコミラクルタイプ』での経験があったのだ。

(つづく)

松下由樹(まつした・ゆき)
1968年生まれ、愛知県出身。83年に映画『アイコ十六歳』で俳優デビュー。89年のドラマ『オイシーのが好き!』(TBS系)で初主演。90年のドラマ『想い出にかわるまで』で、姉の恋人を略奪する役を演じ、話題に。91年の映画『新・同棲時代』『波の数だけ抱きしめて』で、第15回日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞。ドラマ『ナースのお仕事』シリーズ(フジテレビ系)や『大奥』(同局系)などに出演し、幅広い作品に出演。25年のドラマ『ディアマイベイビー~私があなたを支配するまで~』(テレ東系)では、担当の俳優を狂愛する芸能事務所のマネージャーを演じる。

『ディアマイベイビー~私があなたを支配するまで~』
2025年4月4日スタート 毎週金曜深夜24時12分~24時42分

【放送局】テレビ東京、テレビ大阪、テレビ愛知、テレビせとうち、テレビ北海道、TVQ九州放送
【BSテレ東】2025年4月8日スタート  毎週火曜深夜24時00分〜24時30分
【原作】MANGAmuse・テレビ東京「ディアマイベイビー」(テレビ東京・AMUSE CREATIVESTUDIO・SORAJIMA 刊)
【主演】松下由樹
【出演】野村康太 中村ゆりか 長妻怜央 異儀田夏葉 桜まゆみ / 岩谷健司 山口紗弥加
【脚本】岸本鮎佳
【監督】河原瑶 松丸博孝
【音楽プロデューサー】田井モトヨシ
【音楽】田井千里
【チーフプロデューサー】森田昇(テレビ東京)
【プロデューサー】藤田絵里花(テレビ東京)矢ノ口真実(The icon)木村綾乃(The icon)
【制作】テレビ東京 The icon
「ディアマイベイビー」製作委員会