切れ長で魅惑的な瞳を最大の武器に、繊細な気持ちの揺れも、大胆な感情も伝える俳優・金子大地。ドラマ『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)で演じた“マロ(栗林歌麻呂)”や、『腐女子、うっかりゲイに告る。』(NHK総合)の主人公・安藤純にはじまり、昨年は映画『ナミビアの砂漠』で河合優実とガチンコ演技を披露。

金子大地 撮影/有坂政晴

 2025年の1月クールに放送されたばかりの井之脇海とのW主演ドラマ『晩餐ブルース』(テレ東系)も好評を持って受け入れられた。昨年からはフリーランスとなり、廃油仲間と演劇ユニットを結成するなど、精力的に進む金子さんのTHE CHANGEを聞く。【第3回/全4回】

 2014年に芸能界デビューした金子さん。はじまりは、高校時代に受けた地元・北海道で開催された前事務所のオーディションだった。

──学生時代はどんな生徒でしたか?

「バスケ部に所属している、普通の高校生でした。普段は、男友だちだけで集まってましたね」

──もともと俳優を目指していたわけではなかったと聞いていますが、人前に出て何か表現したいといった欲求は。

「当時、そういったことは思っていなかったつもりですけど、小学生のときから目立ちたがり屋で、ふざけるのが大好きでした。そう考えると、みんなの前で表現したいという気持ちは、少なからずどこかに絶対あったのだと思います」