すでに片付けが始まる会場でオーディションを受けさせてくれた人物とは

──それは、金子さんにピンと来るものがあったから、受けさせてもらえたんですよ! その声をかけてくれた男性というのは偉い方だったとか?

「(のちに)マネージャーを担当してくれた方でした」

──確実に金子さんだから声をかけたんですね。結果は?

「その場で一次に受かって、“二次審査のために東京に来て”となりました。その後、二次審査や合宿審査があって、最終的に10何人かが選ばれました。同じ審査(アミューズオーディションフェス2014)に参加していて、グランプリに選ばれたのが清原果耶さんです」

──俳優・モデル部門の受賞者が金子さん。

「ほかには堀田真由さん(WOWOWドラマ賞)も同期で、みんな一緒に入りました。そのときが人生で言うとCHANGEの瞬間だったかもしれません」

金子大地 撮影/有坂政晴

──オーディションへの参加は、最初は“俳優になりたい!”というより、イベントへの参加といった気持ちが大きかったんでしょうか。

「夢物語ですからね。それまで東京に行ったこともなかったですし、オーディションに参加したこともありませんでした。そのオーディションは、書類審査もなにもなくて、会場に行ったら受けられるものだったんです。
 お金がかかったり、書類が必要だったりしたら受けていなかったかもしれません。二次審査もタダで東京に行けると。“ラッキー!”という感じで行ったら、ありがたいことに受かりました」