ウルトラマンZ』の主人公として知られる俳優の平野宏周さん。ここ数年はバリエーション豊かな出演作を増やしさらなる躍進が期待されるなか、6月20日(金)より配信がスタートする、同性同士の恋愛を繊細に描いたドラマ『被写界深度』では主人公のひとりを演じる。周囲にポジティブな心地をもたらす平野さんのTHE CHANGEには、明るさだけではない意外な辛酸も滲んでいた。【第5回/全5回】

平野宏周 撮影/冨田望 ヘアメイク/菊地倫徳 スタイリスト/鳥羽栞

 6月20日より配信する同性同士の恋愛を繊細に描いたドラマ『被写界深度』(FOD)で主人公のひとりである紺野遼平を演じる平野宏周さん、デビューは2015年で、2020年に『ウルトラマンZ』(テレビ東京系)で主演のナツカワハルキ役に抜擢されるまでは「どうしたら売れるのかについて、よく考えていた」という。

「よく当時のマネージャーさんに、“どうしたら売れますか?”と聞いていたんですよ。当時は“若手俳優の登竜門は特撮ヒーローか、2.5次元俳優かだよね”という話になり、僕は直感で"特撮ヒーローに出たい”と思ったんです。そのタイミングで『ウルトラマンZ』のオーディションがあり、光栄なことに受かることができました」