今回登場してくれたのは、女優に歌手とマルチに活躍する大西結花さん。デビュー40周年を迎えた今の心境から、『スケバン刑事』の撮影秘話まで、とことん語り尽くしてもらいました。【第2回/全2回】

大西結花 撮影/小島愛子

ーープライベートも管理されていたと思います。

「同世代はみんな、寮住まいか、社長さんやスタッフさんのお家で、お世話になっていました。
 みんな、高校生の子供ですし、事務所は“親御さんから預かる”という責任があったんだと思います。まあ、でも、忙しすぎて、深く考える暇もなく疲れて寝る毎日でした」

ーー学校は?

「ほとんど行けませんでした。卒業できたのは、局のドラマスタッフさんのおかげもあると思います。撮影の合間に、勉強を見てくださりました」

ーー気になる恋愛事情は?

「当時はカメラが止まったときに男性アイドルとしゃべっただけで、マネージャーさんから“さっき、何を話していたの?”とチェックが入るレベルでしたね。
 大人になってから、元アイドルが集まる番組で“明るい街中では会えないから、夜の公園で恋人と会っていた”と話している子がいて、そうだったの!? と、びっくりしたり」

ーー当時は恋バナしなかったんですね。

「ないです、ないです。私は18歳で免許を取って、ドライブするようになって、少しずつ自由ができたんです。
 でも“1時間ごとに電話して”とマネージャーに言われていて、携帯もないから、公衆電話を探して“今、◯◯にいます”と報告するんです。しないと“何かあったときに対処できないでしょ”と、怒られちゃいますし」