「楽器を持たないパンクバンド」BiSHの解散から2年。ソロアーティストとして活動するアイナ・ジ・エンドさんの活躍が目覚ましい。シンガーソングライター、ダンサー、そして俳優としても才能を開花させるなど、とどまるところを知らない。6月9日には、その豊かな表現力が余すことなく発揮された初のフォトエッセイ『達者じゃなくても』(幻冬舎)を上梓する。そんなアイナさんのTHE CHANGEとは。【第2回/全5回】

「まさか自分が本を出していただけるとは、という驚きから始まりました」
BiSHの解散から2年、ソロアーティストとして昨年9月11日には武道館公演や同12月1日には初の単独海外公演を果たし、今年はすでに初春の全国ツアーを成功させ、10月にも全国ツアーを控えるアイナ・ジ・エンドさん。さらに『キリエのうた』(2023年)では俳優として映画初出演で初主演を務めるなど多方面で才能を開花させるなか、6月9日には初のフォトエッセイ集『達者じゃなくても』を上梓した。
「幻冬舎の見城徹さんから本の提案をいただいたことがきっかけです。それまで見城さんのことをよく知っているわけじゃなかったんですけど、YouTubeに出ている姿を観ると、一言一言がすごく勇ましくて、生命力が滾っていて、今この時代にああいう方はあんまりいないんじゃないかと思って。そういうふうに見ると、すごく尊敬が増してきて。そんな方からの提案だったら、何かできる気がする! と挑戦しようと思いました」