映画『でっちあげ 〜殺人教師と呼ばれた男』で、主人公の教師〝薮下誠一〟を演じる綾野剛。2003年に『仮面ライダー555』で俳優デビューして以来、唯一無二の魅力を放ち続ける個性派俳優のTHE CHANGEとは————。【第1回/全3回】
「最初に台本を読んだとき、ワクワクが止まりませんでした。今は、観てくださる方々がどう感じ、楽しんでくださるか、とてもワクワクしています」
映画『でっちあげ 〜殺人教師と呼ばれた男』は、20年前に実際に起きた事件をベースにした作品だ。
小学校教諭の薮下は、担任を務める児童の保護者から子どもへの体罰で告発される。その内容は、タイトルにある「殺人教師」と言っても過言ではないようなもので、週刊誌報道をきっかけに日本中が薮下を追い詰めて行く。
そんなシリアスな作品でワクワクとは……?
「三池崇史監督の演出を17年ぶりに受けられるという喜びがあり、さらにあらゆる世代の共演者の方々との総当たり戦トーナメントといいますか、ノーガードの打ち合いのようで。1冊の台本の中に、たくさんの真剣勝負があるということにとても滾りましたし、クランクアップまで全速で生き抜くことができました」