独特な魅力を放つ女優・入山法子。2022年に放送されたジャニーズWESTの重岡大毅主演の超異色なドラマ『雪女と蟹を食う』(テレ東系)でのヒロイン役が印象に残る人も多いだろう。5月2日より放送中のドラマ『明日、私は誰かのカノジョ Season2』(MBS)では、元バンギャで占いに人生をゆだねる40代の女性・江美を演じている。
入山さんの「THE CHANGE」、重要な変化とはなんだったのか。それを経て、彼女はどう変わったのかーー。
入山法子さんは、取材現場に入るなり明るく笑顔を浮かべて両手を小さく振った。テストのため、カメラ前に立っていたスタッフのポーズをマネてくれたのだが、その小さな動作だけで真摯で気さくな人柄が伝わる。
女優になったきっかけから尋ねると、
「高校2年生の時に、学園祭の催しで使う道具の買い出しに竹下通りを歩いていたら声を掛けられて……」
と、はにかんだような笑みを浮かべ、恥ずかしそうにうつむいて答えてくれた。
「それまでも、スカウトを受けることは多々あったんです。ただ、通っていた高校は芸能活動禁止でしたし、両親も芸能界という世界にあまり良い印象を持っていなくって。でも、その時はなんとなく少し話を聞いてみても良いかと思いました」
数多の芸能事務所のスカウトマンが声を掛け続けた美少女。それまでも手渡された名刺には、大手芸能プロダクションの名が記されていたという。そんな中で、彼女が選んだのは1996年に設立された新興プロダクションだった。その理由はなんだったのか。
「小さい事務所のほうがより近くでコミュニケーションが取れて良いかなって」
そう照れ笑いを浮かべるが、その名刺を手に入山さんは芸能界へと足を踏み出す。