この夏、二作の連続ドラマに出演し、大きな注目を集める俳優・尾碕真花。ネクストブレイク俳優のひとりに数えられる彼女だが、実は芸歴すでに13年。何度も芸能界を辞めようと思ったという彼女のTHE CHANGEとは──。【第3回/全4回】

尾碕真花 撮影/有坂政晴

 2012年「国民的美少女コンテスト」に応募した当時モデル志望だった尾碕は、少しずつドラマに出演したり、コンテストの選出者で結成されたアイドルグループ「X21」で活動したりと、10代でさまざまな経験をしていった。そのなかで、「なんで人前で演技をしなきゃいけないんだろう、って思っていました」と、後ろ向きだった俳優業を、本気でモノにしようとしていく。

「高校1年生のとき、初めて出演した舞台『RYOMA~アメリカ第51番州ニッポン~』でヒロインをさせていただきました。でもお芝居があまりにもできなくて、悔しかったんです。できないことがイヤで頑張っているうちに、少しずつコツがつかめてきました。なぜ注意されているのかも頭で理解できるようになって、だんだん楽しくなってきました」