「花の47年組」も木村拓哉が来たら最終回だな”
「もちろん今のほうがサブスクでいろいろ昔のものも見れますけど、僕らのときはとにかく再放送。夕方とかにやたら再放送をやってたんですよね。初代『ウルトラマン』も『仮面ライダー』の1号も、前の世代のものだけど、知ってるのは再放送で見てるからですよね。『あしたのジョー』も見てる。ただ、ちょっと上の世代だと、爆笑問題さんとかは、『ガンダム』知らないって。『ヤマト』(『宇宙戦艦ヤマト』)で終わりだっていう話をしてるから、ちょうど、世代的にいいタイミングで恵まれたのかもしれないです」
土田さんの世代、1972年(昭和47年)生まれは、テレビ界で活躍する人が多い。
「『アメトーーク!』(テレビ朝日系)で「花の47年組芸人」っていうのをやらせてもらったことがあったんですけど、コバ(ケンドーコバヤシ)とか宮川大輔さんとかひむけん(バナナマン日村)とか、青木さやか、アンジャッシュの二人だったりとか、品川(祐)とか、みんなが集まって子どもの頃からの共通の思い出とかを語ったんですけど、当時から同世代とか同級生っていうのはなんとなく意識はしてましたね。あと、同じ年だっていうことで友好の輪が広がるというのはありますね。マツコ(デラックス)もそうだし。ただ、当時から言ってたのは、“この「花の47年組」も木村拓哉が来たら最終回だな”と(笑)。“貴乃花が来ても終わりだな”と。俺ら吹っ飛ぶな、って」

ビッグネームも多い昭和47年組。いわゆる「第二次ベビーブーム」で人口のボリュームゾーンになる。
「その『アメトーーク!』の「47年芸人」のときに品川が、メイク中に言ったのを覚えてるんですけど、“僕ら、ずっと同級生を相手にしてればいい”って。“基本、人口が多い世代で、これから先は子どもがどんどん減っていくわけだから、俺たちの世代がずっといつまでも多いですよ”って。“俺ら、その人たちに向けて何かやるのが大事なんじゃないか”、って。まさにこの本(『僕たちが愛した昭和カルチャー回顧録』)もそうなんでしょうけど、たぶん今後もそういうことなんだろうな、とは思うんですよね。
テレビはスポンサーさんがあって、若い人向けに、というのもあるかもしれないけど、おじさんおばさん向けにやる番組もいいんじゃない、みたいのは思いますね」
地上波は若者を中心にした番組が多いが、BSは中年以上をターゲットにした番組も多いように見受けられる。