全然“令和”のほうが良いと思います(笑)
「確かにそうですね。僕自身BS、めちゃめちゃ見ますもんね。それこそ同世代がBSで活躍してるんですよ。ひむけんはいろんなところ歩いてたり、ケンコバはビジホ巡ってるし、塚っちゃん(ドランクドラゴン・塚地武雅)なんか、そば食ってる人ですからね(笑)。
アンテナ張ってるときは、深夜の若手が出る番組とか見て、こんなんが出てきたんだとか、こういう番組があるんだとかチェックしてましたけど、今俺、何も知らないですよ(笑)。サンド(サンドウィッチマン)伊達(みきお)がコロッケ食べてんなーとか、そんなのばっか見てますね」

地上波でも昭和と令和を比べてみました、というような昭和を振り返る番組も多い。
「でもね、全然令和のほうが良いと思いますよ(笑)。情報量が多いし、防犯面でも明らかに改善されてますよね。街でカツアゲとかないでしょ、今(笑)。昭和は平気でありましたから。だから、マナーもルールも今より整ってなかったですよね。防犯カメラとかで、表立って悪いことができなくなったのは、マジでいいことだと思うし、今振り返れば、昭和のほうが非常識だと思うんです。駅のホームで朝、通勤ラッシュでサラリーマンがみんなタバコ吸ってたしね。不適切っちゃ、不適切。ただ、そういう不適切だからこそ、クレイジーなバラエティ番組があって面白かったな、というのは間違いなくありますよね。本当はそんなに過去を振り返りたくないんですけど(笑)、でも、今は何でもがんじがらめの時代なので、それに比べて楽しかったよねっていうのは、ついつい言いたくなっちゃうし、言いたくなっちゃうおじさんたちに向けて本を書いてみた、っていう感じですね(笑)」
土田さんが「ついつい言いたくなっちゃう」昭和のカルチャー。土田さんが少年時代に最も影響を受けたものはやはりバラエティ番組だという。
(つづく)
土田晃之(つちだ・てるゆき)
1972年生まれ、埼玉県出身。お笑いコンビ「U-turn」解散後、ピン芸人としてバラエティを中心に様々な番組で活躍中。ガンダム、家電、ゴルフなど趣味も多く、老若男女から幅広い支持を集める。多くの芸人を世に出した「華の昭和47年組」でもある。
【イベント情報】
土田晃之×鈴木おさむ
『僕たちが愛した昭和カルチャー回顧録』刊行記念オンライントークショー
出演者:土田晃之、鈴木おさむ
日時:2025年9月5日(金)19時〜20時30分(予定)
配信期間:2025年9月5日(金)19時〜~9月19日23時59分(金)(アーカイブ視聴可)
『僕たちが愛した昭和カルチャー回顧録』単行本付き配信チケット価格:1,815円
主催:リアルサウンド ブック編集部
https://realsound.jp/book/2025/08/post-2126320.html