2023年にデビュー20周年を迎えたサンボマスター。日本語ロックの新しい光として、聴く人に勇気と熱狂をもたらしてきた3人は、バンドを組んで以来メンバー交代も脱退もなく歌いつづけてきた。
節目の年に3DCGアニメ映画『しん次元!クレヨンしんちゃんTHE MOVIE 超能力大決戦~とべとべ手巻き寿司~』の主題歌となったシングル『Future is Yours』、そしてベストアルバム『サンボマスター “超”究極ベスト -全員優勝Edition-』を発売した3人のこれまでの「THECHANGE」について聞いた。
自分たちの楽曲『Future is Yours』が主題歌となった映画『しん次元!クレヨンしんちゃんTHE MOVIE 超能力大決戦』。サンボマスターの3人はどんな感想を抱いているのだろうか。
ーー映画を見てどうでしたか?
山口「しんちゃんのこの3DCGの内容が、僕はけっこう本当に、しんちゃん、もちろんこれまで映画素晴らしいの見させてもらってますけど、今回特に自分の中で、映画すごいな、と思った。生意気に」
木内「僕はやっぱり、昔はしんちゃん側の視点で見てましたけど、自分に子どもができた時点で、自分の世界というか、自分の人生の主役はもう子どもになっていて、そうするとどうしたって、自然とひろしの目線で見ますよね。
ひろしの立場というか気持ちがよく分かるというか。一生懸命、子どもの味方だというところでいるわけじゃないですか。そういう見方もできるから、家族で映画館で見るのも、すごくいいかなと思いますね」
山口「僕はちょっと、アメリカンニューシネマがすごい好きなんですね。俺ごときが映画を語るなって話なんだけど、今回ね、最後のほうのセリフに、ちょっとそのアメリカンニューシネマっぽさを感じたんです。リアルなセリフがいくつかあって。
リアルだな。こんなことを、このしんちゃんという映画で言うってことが、僕は好きだなって思ったりとか。個人的にグッときたりとか。
木内くんの言うように、まずはご家族で見るって大前提ですけど、僕はけっこう一人で見たいかなと思う時もある。そんな感じしません? 大人にも刺さるメッセージがしっかりと」
木内「もともと、クレヨンしんちゃんの映画って、大人からの評価がずっと高いんですよね。その立場的なものがようやくわかるようになってきた世代というか、そういう風にも見れたな、と思いました」
山口「映画のコピーで、胸アツで尻アツって書いてあるから、このシリアツをシリアスと呼んでもいいかなと思うよ。シリアスと俺はとった。“シリに明日”までありますよ、シリアス」