いまも愛される名曲『AM11:00』の制作秘話
名嘉さん「唐突に感じたし、“この人、誰?” “なんでいるの?”って。そんな僕らをよそに、その人はてきぱきと“ここにサビが2つある。もったいないから分けて使った方がいいよ”とか、いろいろとアイデアを出してくれました」
仲宗根さん「いまになってみれば、フックになる部分もたくさんあったし、詰め込みすぎていたのかなって。ただ、当時の私たちの感覚では、しゅん(名嘉さんの愛称)のデモは普通だったので、そのプロデューサーさんから言われたことが、なんか不思議な感じでしたね」
新里英之さん(以下、新里さん)「アイデアが逆にありすぎちゃったんだよね」
名嘉さん「ちょっと戸惑ったけど、ラップがあって、ちゃんとフックがあって、オチもあって、それでいて長すぎない曲になった。ほかの誰かが入ったことでたくさんの人が聴いてくれる形になったのかなって。初期は特に、溢(あふ)れるアイデアをそのまま入れていたから長い曲も多かったし、実験的なところもありましたね。
沖縄のバンドだけに、最初っから(メインディッシュの)ステーキが出てくるような感じだったのかも(笑)。みんなでどんな景色を曲で作るか、わちゃわちゃと夢中になってやっていたし、それが楽しかったというのもあったんですよ」
