最新ドラマ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』(TBS系)では、爽やかな好青年のイメージを覆す、亭主関白思考な役柄に挑む竹内涼真。役作りの裏側から、大ブレイク後に感じた自分自身の変化、そして多くの現場を経てたどり着いた独自の仕事論まで。デビューから10年、第一線を走り続ける彼が赤裸々に明かす「THE CHANGE」、俳優としての現在地と未来への展望に迫る。【第1回/全3回】

爽やかな好青年──。竹内涼真さんに対して誰もが抱くであろうその印象を、最新主演ドラマ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』(TBS系)では鮮やかに裏切ってくれる。
本作は、恋人ファーストなあまり自分を見失った鮎美と、亭主関白的な思考を持つ勝男の2人が、恋人生活の終焉から始まる成長と再生を描くロマンスコメディである。
竹内さんが演じるのは、「料理は女性が作って当たり前」と考える海老原勝男。思わず「いったいいつの時代の男なんだ」と感じさせるようなキャラクターに、彼はどう向き合ったのだろうか。
「勝男には自分の幸せを“相手も同じだよな、そうだよな”って思い込んでしまう部分があると思うんですよ」。
竹内さんは、勝男というキャラクターについてこう語り始める。
「コレって結構、日常にありふれていることだと思うんです。でも、そうじゃないってその間違いに気付かされる……誰もが経験するようなことだと思うんですけど、そういう部分にすごくシンパシーを感じたというか、他人事じゃない感じがしたんです」
原作コミックを読んだ際には、「まるで僕の心の中をのぞき見されている感じを受けた」とさえ言う。その感覚は、単なる共感とは少し違うようだ。