最新ドラマ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』(TBS系)では、爽やかな好青年のイメージを覆す、亭主関白思考な役柄に挑む竹内涼真。役作りの裏側から、大ブレイク後に感じた自分自身の変化、そして多くの現場を経てたどり着いた独自の仕事論まで。デビューから10年、第一線を走り続ける彼が赤裸々に明かす「THE CHANGE」、俳優としての現在地と未来への展望に迫る。【第2回/全3回】

竹内涼真 撮影/松島 豊 

 現在活躍中の30代俳優の中でもトップクラスの人気と実力を誇る竹内さん。芸能界に入るきっかけを尋ねると、「単にやりたかった。それだけですね」と実にシンプルな答えが返ってきた。

 竹内さんは元々、3歳の頃からサッカーを続けてきた。

「大きなケガが1つあったんですけど、それがサッカーを辞めた理由かと問われると違うんだと思います。実際、ケガをしても、それを克服して続ける人もたくさんいるし。
 20歳までサッカーをやってきて、このまま一生やっていくのかって本気で考えた時に“違うのかな”と思ったんでしょうね。子供の頃も友達に“ごめん、サッカーがあるから遊べない”と言っていて、高3の時には“やっぱりプロにはなれないなぁ”と思いつつも一生懸命やってきたから無意識にサッカーに依存していたんですよ。
 大学在籍中に1年半ぐらい時間をかけてその依存を解いたんですね。そこで自分が依存していたということに気付けて良かったと思っています。 それまではおそらく周囲の人たちもみんな、僕がプロになると思っていたんです。でも、それを1回断ち切ったのが二十歳の頃だったと思います」