丸山ゴンザレスさんと宮田愛萌さんによる異色の対談。10月に『MASTERゴンザレスのクレイジー考古学[増補改訂版]』にて自身の半生を綴った丸山さんが、考古学の世界から“裏社会ジャーナリスト”として世界を飛び回るまでのTHE CHANGEを語った――。【特別対談・第4回/全5回】

丸山「宮田さんは、本を読むことや文章を書くことがとにかく好きというベースがあって、それを見てくれていた出版社に声をかけてもらって小説家になられた。つまり、自分の軸は変わらずに取り巻く環境が変化して、それに適応できたとのことですが、実は僕も今の仕事にたどり着くまでは、似たような経緯があって」
宮田「学生時代からジャーナリストになるための準備をしていたのではなく?」
丸山「恥ずかしながら、学部生時代はそんな崇高な志を持って勉強していたわけではないです。むしろ、自分の人生はなんとなく考古学の道に進むだろうな、ぐらいにしか思っていませんでした。考古学をやりながら体を鍛えたり旅に出たりと、普通のけっこう大学生として遊び呆けていたような(笑)。まあ、本は読んでましたし、発掘現場にはよく行ってたんですけどね」
宮田「今回の著書にもありましたけど、それは意外でした。でも、それほど考古学に熱中していたのに、それを断念して今の道に進んだのは?」