X(旧Twitter)のフォロワーが約4倍に

丸山「あの特番が放送された直後から当時のツイッター(現:X)のフォロワー数が急増したんです。あまりに通知が多いから、通知を切って一晩寝て起きたら、フォロワーが約4倍の3万人くらいになっていたんです。その瞬間、僕の人生で何かが動いたなと感じましたね。実際、それを機に映像系とかの仕事も休みなく入って来るようになりました」

宮田「すごい。そのご出演で世界が変わったんですね」

丸山「僕の内面にとっても、そこが変化の瞬間だったんです。自分の中で、好きなことを好きなように伝えても伝わらない。だから“どう伝えるのか”を気にする意識を持とうと思うようになって。それで、改めて勉強をするようになったんです」

宮田「そのお考えって、私の“本を周りに勧めたい”という考え方にも似ているかも。その“伝え方”を意識するにあたって、どういうところに気をつけていらっしゃいますか?」

丸山「まずは“こんな面白いことがあるから、みんな知っておいたほうがいいよ”という熱意を持つこと。自分が面白いと思わなければ、いくら周りに勧めても届かないので。だから、熱意を持ちながら、世界の出来事にストーリーラインを付けて、プレゼンするつもりで作っています」

宮田「ちなみに、取材や調査先はどうやって決めているんですか?ネタ切れしている様子もないし、あそこまでの情報量をどこで仕入れているのかすごく気になっていて……」

丸山「海外ニュースの翻訳の仕事を始めたのがスタートでした。翻訳するために海外のサイトにアクセスしていると、変な場所についてとかの情報も見つけるので、それを蓄積したりとかを、なるべくすべて自分でやるようにしています。それを取っ掛かりにして人脈を作り、表には出てこない情報を仕入れ、各種メディアに持っていって売り込むということをやっていますね」

宮田「営業マン的なマインドもお持ちなんですね。しかも、思ったよりアナログなところがあるのも驚きです。そうやって世界中にネットワークを作るということは、海外にもゴンザレスさんのような裏社会に詳しいジャーナリストがいるということですか?」