〈考古学×裏社会〉は今後注目されていくはず

宮田「これから先にもまた転機がありそうですね! そういえば、今回の著書に〈この本は自身の卒論〉とありましたが……。考古学についても、今後やりたいことはあるんですか?」
丸山「最初に話したように、考古学というもののエンタメ性を押し出したいというのがずっと引っかかっているんです。今回の著書にもあるように、学生の時に贋作とか盗掘とかブラックマーケットのようなものを研究したいと言ったら、教授や先輩に笑われて終わってしまったので(笑)。でも、ジャーナリストとして追いかけ続けているうちに、そこに関連する情報が入ってくるようになるにつれ、面白くなってきたんです。だから〈考古学×裏社会〉は今後注目されていくはずだと思っているし、エンタテイメントとしての考古学は、より強く追いかけていくつもりです」
宮田「それこそ、この本をきっかけに“考古学ってこんなこともできるんだ”って興味を持つ人もたくさん出てくると思います! インディジョーンズみたいなこともできるんだって」
丸山「実際に専門知識があるからこそ、それに近いことがたくさんできると思ってます。遺跡探しも、地形や地図から推測したり、空からドローンで見つけたりとか、今は本当に映画の世界みたいで面白いんですよ」
宮田「なんだか宝探しをしているみたいでワクワクしてきますね!」
丸山「考古学の場合だと、その“宝”っていうのは金銀財宝じゃなくて、忘れ去られた遺跡だったりとか、祈りの場所とかです。それらを特定して、当時を考察する行為がすごく楽しい。だから、発見と同時にその文化財の保存や保護も重要になってくると思うので、今後はそういう方面にも協力したいなと思っています」
宮田「そこは考古学を学んできた背景からというか、もともとのゴンザレスさんのマインドからの想いなんですね」
丸山「宮田さんはいかがでしょう? これからどんなものを書きたいなど、目標としているものとかありますか?」