危険地帯ジャーナリストである丸山ゴンザレスさんと、元アイドルで小説家の宮田愛萌さん。一見アンバランスな組み合わせだが、その考え方や背景にはいくつも共通点がある。今回は、同じ“物書き”として歩む二人が、これからをどう描いているのか語り合った――。【特別対談・第5回/全5回】

丸山ゴンザレス×宮田愛萌 撮影/有坂政晴

丸山「今まで一人で世界を飛び回るというスタンスを貫いてきたわけですが、最近はその活動のやり方を少し変えていくのも手かなと思うようになってきて」

宮田「方針を変えるきっかけ……どんなことがあったんですか?」

丸山「コロナの時期ですね、その考えが変わっってきたのは。海外渡航が難しくなっていた時期で、自分個人の活動を抑えざるを得ない中、これからどうするべきか思い悩んでいたんですけど、関野吉晴さんとお会いする機会があったんです。探検家のレジェンドにして文化人類学者で医師の方なんですけどね」

宮田「すごい肩書きです!」

丸山「僕が44歳の時に関野さんとお会いして飲んだ時、関野さんの発した一言が心に刺さっちゃって」

宮田「気になる(笑)。なんておっしゃったんですか?」