完全に富澤さんのおかげ

ーー代表作である小池都知事のモノマネは、もう10年近くやっているんだとか。

「根強くやっております(笑)。“面白いね”“似てるね”って一番言われるので、“これだな”と。でも逆に言えば、なかなか、それを超えられないというジレンマもありますが……」

ーー事務所の先輩であるサンドウィッチマンの富澤(たけし)さんに言われて始めたんですよね?

「小池さんが都知事選で初当選した直後に、富澤さんから“すぐに都知事のモノマネを始めろ”って淡々としたメールが届きました。すぐに白いファンデーションを買いに行って。顔マネした写真をSNSに挙げたら、仕事がすぐ2本も決まったんです。完全に富澤さんのおかげですね」

ーー“ご本人”と会ったことは?

「2017年にテレビ東京の隅田川花火大会中継に出演したとき、挨拶させてもらいました。楽屋に伺ったら、お付きの人がたくさんいて“挨拶はひと言だけでお願いします。ひと言ですよ”って、すごい念押しされたのを覚えてます(笑)。“モノマネをやらせていただいております、八幡カオルです”と名乗ったら“お仕事が増えて、良かったですね”とおっしゃって。正直、淡々としていて“ウェルカム”な感じは全然なくて……“公認ください!”とか言えればよかったなぁ」

八幡カオル(やはた・かおる)
1975年5月20日、静岡県生まれ。T156。趣味:書道、プロレス観戦、ラーメン食べ歩き、お酒を飲むこと。特技:ギター、三味線。『博士と助手〜細かすぎて伝わらないモノマネ選手権〜』(フジテレビ系)など、バラエティ番組を中心に活躍。今年6月、ほぼ全曲で作詞作曲をしたアルバム『わたし、結婚しました』を発売。