亡くなったみのもんたさんから受けた大きな影響
中でも大きな影響を受け、自身の人生の変化、THE CHANGEへとつながったというのが、みのもんたさんの存在だ。中学時代からみのさんのラジオを夢中で聞いていた古舘さんは、テレ朝の局アナ時代にも時間を見つけては、フリーアナウンサーとして活躍していたみのさんのカバン持ちをしていたという。このとき、みのさんの収録先での局Pとのやり取りから夜の街での社交術まで、その一挙手一投足から多くのことを学んだという。
――みのさんとのエピソードで、いまもよく思い出すことを何かひとつ教えてください。
「いっぱいあります。どういうのがいいのかな。みのさんの場合は、言葉やしゃべりや佇まい、振舞い方、サービス業としていろんなことがあって、学びきれていないんです。サービス業のビュッフェですから」
――佇まいからも影響を?
「大きいですよ。たとえば銀座の並木通りのクラブをはしごして回ることが、みのさんは大好きでした。電話がかかってきて、お付き合いしたあるとき、週刊誌の記者が待ち構えていて“みのさん、不倫してませんか”なんて直撃してきた。その様子を僕は遠くで見ていました。普通は、“そうですよ”と開き直っちゃうか、違うなら“違う”と言い切ればいい。だけどみのさんは、そのどちらでもない」