感慨深かった高杉真宙との再共演

 事件を追うのは石破剛志(佐々木蔵之介)と佐野直也(高杉真宙)という二人の刑事。佐野を演じる高杉とは映画『PとJK』(2017年)で一度共演している。

「(高杉)真宙くん、今回“まさか刑事さんになっているなんて!”と、プロデューサーさんと感慨深くお話をしました。なぜ刑事役が感慨深いかというと、以前ご一緒した時の真宙くんの役は、今回の桂介さんの子ども時代と少し似ていて、耐えるしかない役だったんです。そういう環境から、亀梨和也さんが演じる警察官に救われる役だったのですが、今回は救う側を演じていらっしゃる。しかも今回の撮影期間に佐々木蔵之介さんとたくさんお酒を飲まれたと聞いて…。
 私は以前ご一緒した時に“20歳になったので今日からお酒を飲めます!”という瞬間も拝見していたので、さらに感慨深くなりました。お互いの成長を違う作品でも感じられるのは、本当にうれしいことだと思います」

(第2回につづく)

土屋太鳳(つちや・たお)
1995年2月3日生まれ、東京都出身。2005年、スーパー・ヒロイン・オーディション MISS PHOENIX審査員特別賞を受賞し、2008年に『トウキョウソナタ』で映画デビュー。2011年にドラマ『鈴木先生』で注目を集め、2015年には連続テレビ小説『まれ』でヒロインを務め、エランドール賞新人賞を受賞した。近年の主な出演作は映画『哀愁しんでれら』、『大怪獣のあとしまつ』、『マッチング』、『帰ってきた あぶない刑事』、ドラマ『やんごとなき一族』、『今際の国のアリス』シリーズ、『海に眠るダイヤモンド』、『警部補ダイマジン』、『Shrink-精神科医ヨワイ-』など。2023年にWOWOWプライム配信『アクターズ・ショート・フィルム3』では『Prelude~プレリュード』で監督に初挑戦を果たした。

●作品情報
映画『盤上の向日葵』
出演:坂口健太郎 渡辺謙 佐々木蔵之介 土屋太鳳 高杉真宙 音尾琢真 柄本明渡辺いっけい 尾上右近 木村多江 小日向文世 ほか
監督・脚本:熊澤尚人
原作:柚月裕子「盤上の向日葵」(中央公論新社)
音楽:富貴晴美
主題歌:サザンオールスターズ「暮れゆく街のふたり」(タイシタレーベル / ビクターエンタテインメント)
全国公開中
配給:松竹
Ⓒ2025「盤上の向日葵」製作委員会
公式サイト: https://movies.shochiku.co.jp/banjyo-movie/