阪神タイガースの外野手として、将来を嘱望された横田慎太郎選手。21歳のときに脳腫瘍を発症して引退、2023年に28歳の若さで、この世を去ることになってしまった。
横田選手が生き抜いた日々を描いた映画『栄光のバックホーム』が、2025年11月28日から公開される。本作で慎太郎さんの母・まなみさんを演じたのは鈴木京香さん。デビューから現在まで、映画、ドラマでさまざまな役を演じ続ける俳優人生の中でも、本作との出会いは忘れられないものの一つだという。
これまでのキャリアを振り返り、出会った作品や人々、そして、この世界に進むきっかけとなった出来事、さらには俳優としての現在を支える根底にある思いまで、たっぷりと語っていただいた。【第2回/全3回】
大学在学中からモデルとして活動し、1991年にNHK連続テレビ小説『君の名は』で主演。1995年の三谷幸喜脚本作品『王様のレストラン』(フジテレビ系)では、それまでの清楚(せいそ)な役とは一転、主人公の愛人役を演じて新境地を開き、その演技の幅を広げていった。1990年代前半は、鈴木京香さんにとって転換点、「CHANGE」の時期ということになるのだろうか。