NHKに通って素晴らしい役者さんたちと過ごした1年「思い返せば皆さんにはご迷惑をかけたと思うんです」

 映画好きではあったものの、演じるということへの思いをもっていたわけではないという鈴木さんが、森田芳光監督作品で俳優デビュー。そこから2年後の1991年にはNHK連続テレビ小説『君の名は』の主演に抜てきされる。初めての連ドラで朝ドラのヒロイン、大きな作品に飛び込んだ。

鈴木京香 撮影/有坂政晴

「演技の勉強はしていないので、1年以上NHKに通って、素晴らしい役者さんたちと過ごした時間というのは、かけがえのないもので、それなしでは役者の仕事は続けてこられなかったなと思います。でも思い返せば皆さんにはご迷惑をかけたと思うんです。何も知らない経験のない人間が入ってくるわけで。皆さんのお力をいただいてやれた1年間だったと改めて思いますね」

『君の名は』での共演では、樹木希林さんの存在も忘れられないという。