子役として活躍も…親からは「“手に職をつけて欲しい”と言われました」

「さんまさんに直接言われたことはないんですけど、スタッフさんから“収録した中で、どこが使われて、どこが使われてなかったのかということをちゃんとオンエアを見て勉強しなさい”って言われたこともあって。そういう面も含めて、『あっぱれ』という番組はいわゆる“芸能界の学校”みたいな感じでしたし、僕の先生はさんまさんだなって思っていました。間違いなく恩師だと思います」

 静岡市で生まれ育った加藤さんは、仕事には地元から通っていたが、上京したのは大学に進学するタイミングだった。進学先は多摩美術大学である。

「僕が通っていた高校は、エスカレーター式で短大に進めて、そこで保育士の資格が取れるんです。だから、親には“そこで手に職をつけて欲しい”と言われました。でも、進学を考える時期に、同じ事務所にいた同い年の友人たちが、みんな大学には行かないと話していて。
 僕自身もお仕事をどんどんやっていきたいし、大学には行かなくていいと思っていました。だから“ずっと続けて来れたエンタテインメントのお仕事を頑張っていきたい”と親に言ったんですけど、“大学に行かないんだったら、お金の援助はしません”って宣告されてしまいました。そのときは、ちょっと気まずくなったんですけど、なんとか言いくるめて(笑)。そうしたら、多摩美のパンフレットを持ってきてくれて、“これ受けてみたら”って言うので受けたら、受かっちゃったんです」