進学先での“第2の恩人”との出会い「最初は野田さんのことを存じ上げていなかったんです」
晴れて入学した加藤さんは、多摩美術大学で教鞭をとっていた日本を代表する劇作家、演出家の野田秀樹さんと出会う。野田さんは今秋、文化功労者に選出されたことが報じられたばかりだ。そして、この出会いが加藤さんを本格的に俳優の道へと導くことになる。
「失礼な話なんですが、最初は野田さんのことを存じ上げていなかったんです。あるとき、大学に行ったらテレビ番組の取材でカメラが入っていて、生徒たちが騎馬を組んで“わっしょいわっしょい”って、野田さんを担ぎ上げてたんです。それを見て“何コレ?”って思ったことを覚えています。その後、授業で野田さんが演出をつとめられた舞台『パイパー』を観て、野田さんって、すごい人なんだと認知したんです」
その後、2010年に野田秀樹が演出をつとめ、東京芸術劇場で上演された舞台『NODA MAP ザ・キャラクター』に出演することになる。