子供を通して学ぶことがたくさんあります

 プライベートでは結婚、出産。母親と一緒に『アニー』を観劇して俳優を志した少女は、いま自らが母親となった。

「結婚、出産を経て、今は日々学びの時間を送っています。それまで築いていた人間関係も、子供を通した人間関係に繋がってきて、それが社会との繋がりになってくるんですよね。そういう意味では子供を通して学ぶことがたくさんあります」

 学ぶことがたくさんあるとおっしゃいますが、たとえばーー。

「私、数字に弱かったので(笑)、最近はちゃんと勉強するようになりました」

──数字に弱い?

「家計のこともそうですけど、税金のこととか。今までは他力本願でほとんど人に任せていたのを、自分でも把握できるようにしなければと、ようやく本腰を入れて理解しようと思ったのは30歳を越えてからなんです。実際は今も人任せの部分はあるんですけど(笑)。そういう感じなので色々な社会のしくみがあるんだということを改めて知りました。そんな発見が今の私にとっての日常において新鮮で学びなんです」

 更に、年齢を重ねるにつれて性格的な部分での変化も感じるようになってきたという。

「世の中にはいろんな人がいるんだと日々感じています(笑)。一筋縄ではいかないこともあるし、自分の意見が通らないこともある。それは子育てをしていても、この時間にこういうことをしたいけど、子供がぐずったりして出来ないとか(笑)。そういうことを経験して“上手くいくことなんてないんだ”と考えるようにしようと。段々と開き直ったり、早めに諦めることも必要だと思うようになったんです」

 そんな多部さんが多忙な日常の中で大切にしていることがある。それは一人でカフェで過ごす時間を持つこと。