この冬、上演される舞台『忠臣蔵』で吉良上野介を演じる高橋克典さん。いわゆる“悪役”として描かれることの多い吉良をどう捉え、どう演じるのか、一筋縄ではいかない人物像は高橋さんの役者魂に火をつけたようだ。そして、『サラリーマン金太郎』(TBS系)や『特命係長 只野仁』(テレビ朝日系)など長く愛される作品との出会い、そこに秘めた思い。さらに「人生で最も大きな変化だったかもしれない」と語る「CHANGE」の瞬間も語ってくださった。【第3回/全3回】
高橋克典さんにとっての「CHANGE」。もう一つ、大きな意味を持ったのは、プライベートの面での変化だという。
「思い返すと、やっぱり、子供ができたことが大きな転換期だったと思います。結婚も大きいんですけど、子供の存在はさらに大きかった。もちろん自分の中では子供がいない人生も考えました。そんな中で、神様にご縁をもらって子供が生まれてきてくれて、人生は大きく変わりましたね」
子育てのスタンスが変わることは自身への向き合い方の変化を生む。