歌舞伎名跡「市川染五郎」の当代であり、2023年には第40回ベストジーニスト次世代部門に選ばれるなど、ファッションアイコンとして若い層へのアピール力も強い、高麗屋の貴公子・八代目市川染五郎。2歳で歌舞伎座に初お目見えし、現在20歳。Prime Videoにて配信がスタートした、Amazon MGMスタジオ製作の新ドラマシリーズ『人間標本』で初の現代劇ドラマへの挑戦を果たした。伝統芸能と現代劇の双方で活躍を見せはじめた染五郎さんのTHE CHANGEを聞く。【第2回/全3回】

市川染五郎 撮影/有坂政晴 ヘアメイク/桂川 あずさ スタイリスト/中西ナオ

――声のお仕事としては、『サイダーのように言葉が湧き上がる』(2021年)で現代の物語に挑戦されました。今回、映像での現代劇挑戦はいかがでしたか?

「たとえば時代劇ですと、その時代の生活様式を意識して、日常的な動きも作っていったりします。それこそ着ているものも着物だったりするので、だからこその役作りの視点や動きも生まれてきます。それが現代の洋服となると、ふだんの自分たちがやっていることをお芝居の動きとしてやることになります。逆にそちらのほうが難しいというか。ふだん、無意識にやっていることを意識的にやることになるので。そこの違いは感じましたね」

――『人間標本』で演じたのは、学生の役でもありました。そこは楽しかったですか?

「いや、恥ずかしかったです」

――恥ずかしかった?