時代劇や歌舞伎では年上の役が多い

「衣装合わせのときに、学生服を着たんです。客観的に見るのが恥ずかしくて(苦笑)。時代劇や歌舞伎でも、年上の役をやることがほとんどで、自分の実年齢の役をやるということがほとんどなくて。だから慣れないというか。ふだんから年上に見られますし、歌舞伎で若い役を演じるときにも、意識的に若く演じていることが多いんです。現代劇となるとビジュアル的にもナチュラルな見た目なので、意識としては、より若く演じていった感覚です」

――染五郎さんご自身がまだ20歳ですけど、さらに“若さ”を意識して演じたのですか?

「妹にも“おじさん”って言われてますから」

――ええ!そうなんですか?(苦笑)。

「“おじさん、あれ取って”とか言われてます(笑)。なので、ふだんのおじさん感を消して演じました(笑)」

――劇中で至と父の史朗(西島秀俊)が「二十歳になったら」と会話している場面があります。染五郎さん自身は、二十歳になって変化したことはありますか?

「まったくなかったです。おそらくないだろうとは思っていたんですけど、本当にまったくなかったですね(笑)。まあ、お酒を飲めるようになったという変化はあるので、とりあえず飲んではみましたけど、結局、ジュースのほうがおいしいなと思って。好きは好きなのですが、もう飽きちゃいました」

――そうなんですね(笑)。ほかにも劇中には「僕にもいろんな面がある」といった会話も出てきます。染五郎さん自身が、「実は僕にはこういう面もあります」と告白するなら、どんなことがありますか?