卒業を止めてくれた偉大な先輩の、思いもよらぬ行動「もう衝撃でした(笑)」
当時、本郷さんは研究生。木下さんが所属していたチームMのとある楽曲で、バックダンサーを務めた。
「その公演の休憩時間に、“どうしよう、どうしよう”と一人でずっと悩んでいて。そのときに百花さんが”どうした?”と話しかけてくださって、”卒業しようか迷っていて”という話をしたんです」
「私は柚巴ちゃんに卒業してほしくないけどな~」――そう答えた木下さんは、翌日、NMB48からの卒業を発表した。
「もう衝撃でした(笑)。“百花さんが卒業するの!?”って(笑)。でも、“百花さん、自分の卒業発表前日に人の相談に乗るなんて、すごいな!”と思って、そんなすごい人がそう言うなら、もうちょっと踏みとどまってみてもいいかな、と思ったのはすごく覚えています。当時の百花さんはNMB48イチ自我を持って、“この人に一生ついていきたい”と思わせるような、大きな背中を見せてくれていた人でした」
リスペクトする先輩からもらった言葉が「百花さんの意思をみんなで背負っていけたらいいな」という原動力となり、本郷さんはグループ卒業を胸にしまったのだった。
(つづく)
本郷柚巴(ほんごう・ゆずは)
2003年1月12日生まれ、大阪府出身。2015年、第2回AKB48グループドラフト会議を経てNMB48に加入。2022年、26thシングル『恋と愛のその間には』で、シングル表題曲で初めて選抜メンバーに選出。同年6月に1st写真集『美しい果実』(講談社)を発売し、グラビアアイドルとしても大ブレイク。2023年4月にグループ卒業を発表し、同年6月12日に卒業公演を開催した。同年5月には2nd写真集『どこを見ればいい?』(同)を、2025年12月10日には3rd写真集『いつのまに、』(同)を発売した。
本郷柚巴 3rd写真集『いつのまに、』(講談社)
2025年12月10日発売(電子版:12月9日発売)
撮影:菊地泰久
定価:3300円(税込)

