宮崎駿監督も「美織ちゃんに出会えて本当に良かった」と大絶賛
後に宮崎監督は、「みるみるうちに本当に菜穂子になってしまって、本当に愕然としました。美織ちゃんに出会えて本当に良かった」とインタビューで答えるほど、声優としての瀧本さんの表現力に賛辞を惜しまなかった。
その翌年の2014年には、『ブエノスアイレス午前零時』で初めての舞台を経験した。ここでは娼婦・ミツコを演じ、アルゼンチンタンゴにも挑戦。それまでの清純派としてのイメージを覆すような官能的な演技を披露した。
2016年には『狸御殿』で初のミュージカルに挑戦。“狸版シンデレラ”ともいう物語で、演じたのは娘狸・きぬた。花道では、万が一のための膝パッドを着けながら走り続け、稽古初日には感情が入り過ぎたために大泣きしたという逸話もある。
『風立ちぬ』『ブエノスアイレス午前零時』『狸御殿』……この3作は、いずれも自身にとって大きな経験だったという。
「この3作品はどれも私の転機に繋がったと思いますが、こうして見ると、自分で言うのもなんですが転機がいっぱいあるんですね~。この時期はお芝居の幅が広がった時期だったと思います。
どの作品にも本当に多くの学びがあり、初舞台では当初、声の出し方すら分からない状態でしたが、先輩方の背中を見て学び、また直接教えていただく中で、少しずつコツを掴むことができました。分かってきた瞬間からは、思い切って表現できるようになり“舞台って楽しい!”という感覚を初めて実感することができました」
初挑戦の声優で絶賛され、声の出し方すら分からないところから舞台で活躍するようになる……何事もこなせる様は、天性の才能に思える。
しかし、これに本人は「いやいや」と照れ笑いを浮かべ、謙遜しながら語ってくれた。
つづく
瀧本美織(たきもと・みおり)
1991年10月16日、鳥取県生まれ。O型。2010年に映画『彼岸島』で俳優デビューし、NHK連続テレビ小説『てっぱん』でヒロインを務める。主な出演作品はドラマ『美男ですね』(TBS系)、『GTO』(フジテレビ系)、映画『HOKUSAI』(21)、『変な家』(24)など。スタジオジブリ作品『風立ちぬ』(13)ヒロインの声を務め、近作には配信ドラマ『死ぬほど愛して』(ABEMA/Netflix)、『トウキョウホリデイ』(テレビ東京系)などがある。
作品情報
木曜プラチナイトドラマ『身代金は誘拐です』
毎週木曜日よる11時59分より読売テレビ・日本テレビ系にて放映中
出演:勝地涼 瀧本美織 浅香航大 泉谷星奈 畠桜子 磯山さやか 川西賢志郎 真飛聖 和田雅成 佐津川愛美 桐山照史 酒向芳
脚本:大林利江子 今西祐子
監督:本田隆一 今和紀 渡邉裕也
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