「劇団朱雀」3年ぶりの公演『OMIAKASHI』を控えた早乙女太一さん。二代目座長として、演出家として、今作に挑む思いを聞いた。また、4歳から積み重ねてきた大衆演劇の道のりは平坦ではなく、「大衆演劇は好きじゃなかった」と当時を振り返りはっきりと語る。その思いから現在へ至る「THE CHANGE」には、いったい何があったのか。そして、いま大事にしている思いとは。率直な言葉がまっすぐに届く。【第3回/全6回】

早乙女太一 撮影/有坂政晴 ヘアメイク/Aya Iwasawa スタイリスト/TAKAFUMI YAO

「劇団朱雀」の二代目座長として、全体を引っ張っていく覚悟が決まっていったのはいつ頃か、とうかがうと、「2019年の劇団朱雀の復活公演のとき。新たに作り直していこうと、自分の中で覚悟が決まったというのは間違いないです」ときっぱりと語る早乙女さん。いったん解散をし、もう一度劇団を動かし始めるのは簡単ではなかったはず。

「やっぱり迷いはありましたね。(解散から)5年ほどたつ中で、もっと高みにいる自分を想像していましたが、自身がレベルアップしている感覚というのがそんなになかったので、“まだ早いかな”という思いが常にありました。今やるべきなのかどうか、という迷いはすごくありましたね」