木曜日は里子を育てる気さくなカフェ店主で、金曜日は一見気が強そうに見える心根の優しい検視官、土曜日はがんを治療しながらも働く看護師、そして毎朝8時から15分間は、変わったものばかりが置かれたハイカラな商店の店員ーー同クール、さまざまなドラマであらゆる人間を演じ、そのたびに印象的な余韻を残す俳優・内田慈さん。舞台、映画、ドラマとそれぞれの場で活躍し続ける内田さんの、THE CHANGEとは。

内田慈 撮影/有坂政晴

【第4回/全5回】

 3月30日より放送中のNHK連続テレビ小説『風、薫る』に第1週目から出演した内田慈さん。『まれ』(2015年)以来2度目だという朝ドラへの特別な思いを語る。
 
「『まれ』はゲスト的な役柄で、いつか長期的にかかわる役割で出演できたらなとずっと思っていたんですね。今回私が演じる柳川文さんは、この先はどうなるかわかりませんが、見上愛さん演じるりんちゃんをずっと見守っていける役割なので、継続的にかかわっているというのがうれしいし、おもしろいですね」
 
 役柄は、坂東彌十郎さん演じる清水卯三郎が経営する商店「瑞穂屋」の店員で、りん、そしてもう一人のヒロインである上坂樹里さん演じる直美と、深くかかわることになる。
 
「坂東彌十郎さんが実在の人物を演じていて、実際に海外から舶来品を仕入れてきたり、当時からすごく進歩的でハイカラな人だったようで。『瑞穂屋』は、日本人が“なんだこりゃ”と思うような海外のおもしろいものや骨董品を集めて売っているお店で、そこにりんちゃんが来て、出会い、継続的に彼女たちと関係を築いていき、私が演じる文さんは、彼女の人生や成長を見守っていくひとりになります」