「活動が突然できなくなるなんて青天の霹靂(へきれき)でした」
ここで、石川さんは、小さくひとつ息をついた。
「お医者様から、“この状態では、これ以上日常生活を送ることはできません。すぐに入院の手続きをしてください”と、言われたんです。もう、ワケが分からないですよね。だって、10日後には初主演ミュージカルが待っていましたから。
そうした事情を話し、ミュージカルが終わってから入院したいと主治医に伝えると、“石川さんは、お仕事をとても大事に考えているのですね。ですが、お仕事と命どちらか選ぶしかないとしたら、どちらを選びますか?”と言ったんです。それで事態の深刻さを理解し、即、入院することにしました」
実は、石川さんはこの少し前に、病院でたまたま受けた検査からB型肝炎ウイルスのキャリアであると判明していたそうだ。医師からは「発症すると大変だから、定期的な検査が必要だ」と進言されていたが、多忙だったためすっかり忘れていたのだという。
「お医者様の言葉を、すっかり忘れるくらい全然元気でしたから、活動が突然できなくなるなんて青天の霹靂(へきれき)でした」