ときは平成、1990年代後半。クラスの男子の大半が夢中になり、女子がなりたくて憧れた存在、鈴木亜美さん。普通の女子高生だった彼女が、オーディション番組『ASAYAN』(テレビ東京系)を経て、文字通り一夜にして国民的歌手にCHANGEしたことは、多くの人の記憶に刻まれている。25周年となる今年は、記念ライブを開催し、新曲をリリースするなど精力的に活動中。テレビに映る姿からは知り得なかった、鈴木亜美さんのTHE CHANGEとはーー。【第5回/全5回】

鈴木亜美 撮影/冨田望

 普通の女子高生から歌手にーー。劇的な変化が訪れた鈴木亜美さんの人生だが、あらためて鈴木さんにとっての「THE CHANGE」を問うと、迷いなくこう答えてくれた。

鈴木「やっぱり、母親になったことですね」

 2016年7月1日、一般男性と結婚した鈴木さんは、翌年1月12日、第一子となる男児を出産した。人知れず「仕事で悩んでいた」時期だったという。

鈴木「ちょっと仕事が少ない時期で、“この先どうなろうんだろう”と悩んでいたんです。20代後半から30代前半までDJに夢中で、“誰からも認められるDJになるんだ!”と夢中になって、テレビの仕事をストップさせてもらっていたんですよね。

 でも、DJでやりたいことが叶ったとき、その先がなかった。気づいたときには、なにもない状態で。“どうしよう”って」

 34歳、妊娠発覚を機に、「母親として、自分と向き合って、人生をやり直そう」と、自身を真剣に見直したという。

鈴木「結婚と妊娠、出産についていろいろなニュースで取り上げてくださって、世間の方たちが、“あみ~ゴが母親になるんだ”と認識してくださって、少しずつママタレとしてテレビ出演することが増えて、同時にそれまでまったく出たことがなかったバラエティにも出演するようになりました」

 ここでまた、持ち前の向上心が発揮されることとなる。