「西堀が“本番直前に覚えらんないよ!”って言って(笑)」

――最終決戦で「3本目のネタがなかった」ことを話していますが、コンプライアンスチェック(※放送して問題ないか事前に番組サイドにネタを提出する)はあったんですよね?

「ありましたありました。前日、喉が痛くて、ライブ休んでたんですけど、3本目のネタとして、紙1枚にこれとこれとこれとこれをやろう、ってまとめて言ったら、西堀が“本番直前に覚えらんないよ!”って言って(笑)。

 じゃあ、これとこれとこれはいけるか、って、3つだけ持っていったんです。それでも、その3つだけだと4分半しかないから、失格なんですよ。で、最後プラス1個やって、それで5分半くらいだったんじゃないかな。あんまり覚えてないんですけどね」

――マシンガンズさんの優勝もある、と思いましたが……。

「決勝で、その日の最低得点だったというね(笑)。
 マシンガンズの初舞台もトーナメント制で、けっこうウケて同じような形で決勝まで行って、そこでもネタがなくて負けたんです。25年経って、同じことをやってるんですね(笑)」

■プロフィール
滝沢秀一(たきざわ・しゅういち)
1976年生まれ、東京都出身。1998年に西堀亮とお笑いコンビ「マシンガンズ」結成。2012年から芸人と並行してゴミ収集会社に就職。『このゴミは収集できません』(白夜書房)『ゴミ清掃員の日常』(講談社)など、ゴミ収集中の体験を記した書籍を多数出版。ゴミホラー小説『かごめかごめ』(双葉社)2023年『THE SECOND~漫才トーナメント』(フジ系)ではマシンガンズが準優勝に輝く。