「すべてをぶつけあっていたら、コンビを続けることは難しいんじゃないかな」」
――波はあったと思いますが、マシンガンズは解散することなく25年続いてます。
「情熱的にやっていた時もあるけど、情熱的じゃない時期が長かったこともコンビが続いている要因のひとつなのかもしれません。それと、コンビとして上手くいってる時とそうじゃない時の波があるので、“そうじゃない時”はお互い避けるようにしてました。すべてをぶつけあっていたら、コンビを続けることは難しいんじゃないかな」
――解散しなかった理由はあるのでしょうか。
「仕事がなくたって、年に2回でも3回でも営業の仕事が入ったらラッキーじゃないですか。解散したら、そのラッキーもないわけで。マシンガンズの名前を残すことにデメリットを感じなかったんです」
――インスタントジョンソンやブラックパイナーSOSなど、太田プロダクションには解散を選ばずに続けているコンビも多いです。「芸人は続けていれば光が見える」という太田プロイズムが受け継がれているのでしょうか。
「どうなんでしょうね。ただ、有吉さんや土田(晃之)さんといった先輩方がご飯に連れて行ってくれたり、後輩たちをお世話してくれたことは間違いなくて。それがなかったら残っていなかったと思います。
『THE SECOND』で準優勝できてよかったですよ。あのままだったら先輩方も世話損ですから」
■プロフィール
滝沢秀一(たきざわ・しゅういち)
1976年生まれ、東京都出身。1998年に西堀亮とお笑いコンビ「マシンガンズ」結成。2012年から芸人と並行してゴミ収集会社に就職。『このゴミは収集できません』(白夜書房)『ゴミ清掃員の日常』(講談社)など、ゴミ収集中の体験を記した書籍を多数出版。ゴミホラー小説『かごめかごめ』(双葉社)2023年『THE SECOND~漫才トーナメント』(フジ系)ではマシンガンズが準優勝に輝く。