「3年前“なんなんだコイツ”とコメントを書いた人たちはノイジーマイノリティだったと思います」

 嬉しい、ではなく、ヤバイと口にした東出さん。その真意はなんなのだろう。0から100へと振れるような動き方が怖い、ということだろうか。

「動きを喧伝しているのはメディアですし、それに僕はサイレントマジョリティの存在を考えたほうがいいと思うんです」

――サイレントマジョリティ、静かな多数派ということですか?

「たとえば3年前、“なんなんだコイツ”と、わざわざコメントを書いた人たちはノイジーマイノリティだったと思いますが、今、“いいよね”と書いてくれている人たちも、ノイジーではないけれど、やっぱりマイノリティではあると思うんです。だって僕、わざわざ動画を見て“この人、いいよね!”なんて書かないですもん」

 確かにそうかもしれないが、誉められている本人が、その最中に俯瞰で世間を見つめながら、ひょうひょうとして冷静なコメントをするのはなかなかできることではない。一方で、目の前にいる相手には感謝を口にする。

「僕の周りには、“東出は付き合いやすいし、人として気に入ってるよ”と言ってくれる人がいましたし、いまもいます。これからも変わらずに、そうした人たちにお世話になったり、甘えたり、逆に僕ができることがあればしてあげたりしていければ、結局それだけでいいんです。
 ネットの声が両極に振り切れることに僕自身が価値を見出してしまうと、僕が僕でいられなくなってしまうから。そこはシカトを決め込んで、好き勝手やろうと思っているんです」